炭水化物に関する記事です。今、世間ではダイエットと言えば、先ずは「糖質制限」と言われるほど、糖質は悪者にされています。さて、本当に糖質は悪者?
先ずは下記の記事をお読みください。
マッスル・アンド・フィットネス日本版』2017年7月号より)
ジェイソン・スタール Jason Stah
1.教科書的にいうと......炭水化物は分子式がCH2O で表わされる化合物で、炭素、酸素、水素で構成されている。
エネルギー源となる栄養素で、体内で分解されて1gあたり4kcalのエネルギーを産生する。
2. 種類の炭水化物
炭水化物は単純炭水化物と複合炭水化物に大別される。
単純炭水化物は砂糖やキャンディー、清涼飲料水などに含まれて いる。消化が速く、速やかにエネルギーが供給される。
複合炭水化物は全粒穀物や野菜(特にでんぷん質の野菜)などに含まれる。ゆっくりと消化され、エネルギーが安定的に供給され、単純炭水化物のような血糖値の急上昇を引き起こさない。
3. 炭水化物を食べると太る?
炭水化物が肥満の原因となるのではない。食べすぎて摂取エネルギーが過剰になることが肥満を招くのだ。
4. ガスの発生に注意
複合炭水化物に含まれる食物繊維は体内で消化されず、消化管を 通過して排泄される。このとき腸内の老廃物を吸着して排出する役割を果たすが、ガスの発生を招くことにもなる。食物繊維には腸内をきれいにする働きがあるので、“ 腸の掃除屋 ”ともいわれている。
5. 和食の効用
高炭水化物、低脂肪の食事を摂っている日本人8万人を対象にした研究で、日本で推奨されている栄養摂取の指針にしたがった食事を摂り続けている人は、心臓病や脳卒中はじめ、あらゆる死因による死亡率が 15%低かったことが示されている。日本は平均寿命が世界第2位(83歳)で、肥満率はわずか3.5%だ。
つづく