進化論は真実か?その6

 

 最初の生物はどこから来たのか?

 

進化論を支持する人々にとって、究極的な難問は、「最初の生物がどこから来たのか?」ということです。知性のある創造者の存在を前提としないのであれば、最初の生物が、原始の海の中で偶然に発生したと考えることになります。

 

進化論の支持者は、最初に出現した生物は、バクテリアやアメーバのような単細胞生物だったと考えました。ところが、近年の科学の発展に伴い、バクテリアのような最も単純な生物でさえ、偶然とは到底考えられない程の驚くべき構造を持っていることがわかってきています。

 

細胞の構造~DNA,RNA,たんぱく質

全ての生物の細胞のDNAには、想像を絶する量の情報が保管されていますが、最も単純な生物であるバクテリアでさえも、そのDNAの情報(ゲノム)量は、およそ1000ページからなる一冊の本にも相当します。このような高度で規則性を持った情報が、本当に自然界で偶然に発生するのでしょうか?

 

このような仮説は、例えば、PCのことが何もわからない子どもが、適当にキーボードを叩き続けた結果、1000ページ分に相当する、自動車の完璧な設計図とマニュアルが完成した、と信じることと似ているでしょう。

 

仮にDNAが偶然に完成したとしても、生物の細胞が生き続けるためには、少なくとも3種類の複雑な分子である、DNARNA、タンパク質が組み合わされなければなりません。ところが、これらRNA分子とたんぱく質分子も、偶然ではあり得ないほどの、極めて複雑で高度な構造を持っているのです。

 

さらに、これらDNARNA、たんぱく質が偶然に存在できたとしても、それらが完璧な方法とタイミングで組み合わされなければ、生命が生まれることは絶対にありません。

 

以上の流れを自動車を例に考えてみよう。仮に完璧な設計図が偶然に完成したとして、次に自動車の製造に必要な全ての材料を適当に山積みにしていきます。そして、その上を竜巻が何回も通過すれば、「いつかは自動車の完成品が出来上がる」と信じることが、果たしてできますか?

 

 

有り得ません。


つづく