偽りの完全栄養食品

最近では穀物菜食主義が忘れ去られ、米は食べても精白米一辺倒になり、肉や大型高級魚(まぐろ、鯛、はまち、ひらめ等)、牛乳や乳製品、そして卵中心の食生活に変わり、この欧米式食生活の模倣によって育った戦後生まれの若い世代は、皮肉なことに三大成人病で苦しんでいるという現実があります。
 そして現代栄養学に掲げられている学問のテーマで、最も恐ろしい事は、肉、牛乳、乳製品、卵といった動物性蛋白質食品を、優秀な食品であると指定・指導していることなのです。 また以上を「完全栄養食品」と題しています。

 八十歳以上の老人が、若い頃殆ど、「完全栄養食品」と自称する食品を殆ど食べず、今でも元気な老後を過ごしているのに、完全栄養食品を食べた若い世代は、成人病で倒れているという現実を見れば、現代栄養学の示す方向は誤った方向を示していることは一目瞭然になります。

 さて、では何故「肉、牛乳、乳製品、卵といった動物性蛋白質食品を優秀な食品である」と断定しているのでしょうか。

 

つづく