血液検査にもとづく栄養摂取

「これまでに5000 人以上の栄養検査の結果を見てきたが、同じ結果は一つとしてなかった」とターレイはいっている。「栄養検査に加え、血液検査の結果や体重、体脂肪率、ワークアウトの内容、健康問題がないかといった点なども考え合わせて、栄養摂取プログラムを組み立てる。そうすると、たんぱく質、炭水化物、脂質、摂取エネルギーの必要量が一人ひとりの要求にぴったりと合ったプログラムを作成することができる」 ターレイはこうしてクライアント一人一人の特性に応じた食事プランを作成し、そのメニューにしたがって作られた食事をクライアントの自宅まで届ける。したがってクライアントは食料品の買い出しに行く必要がないし、食事メニューに記された食品の重量を計ったり、料理をする手間も不要だ。

 

「クライアントの80%がプロアスリートで、ベストの成績をあげるためにこのサービスを利用している」とターレイはいう。「選手一人ひとりについてテスト結果を詳細に調べ、何を食べることが役立ち、何がマイナスとなるのかを、彼らが確実に理解できるようにしている。すべてがうまくいけば、選手のパフォーマンスを1%向上させることができる」「1%」とはあまりにわずかな数字に思えるかもしれない。だがターレイによれば、彼のクライアントとなるプロアスリートのレベルでは、ほんのわずかな上昇でも大きな違いを生むことになるのだという。

 

「1%というのは、プロスポーツの世界では確実に成功を左右する数字になる」とターレイはいう。

 

20%向上させるなどという触れ込みを信じてはならない。このレベルになると、ジャンプ力を20%高めたり、ランニングタイムを20%縮めることなどできない。そんなことはあり得ないレベルなのだ」 クライアントがこうしたトップレベルのアスリートでなければ、進歩は別の方法で見られる。