一人一人の体質に合わせた栄養摂取の新たなアプローチ、その3

ターレイから聞かされた食物アレルギーの話は、マンガニエロにとってさらに驚きだった。「トレーニングを何年も続けてきて、ずっとホエイと卵白をたんぱく質源にしていた。だが血液検査で、その2つともにアレルギーがあることがわかった。そんなこと、これまでまったく知らなかった」とマンガニエロはいう。 幸いなことに、これまで食べていた通常の養鶏法による鶏肉をオーガニック飼育のものに変え、ターレイが作成した、副腎ホルモンの生成を高める栄養素を十分に摂取する食事プランを実践し始めると、マンガニエロの体調はめざましく向上していった。「エネルギーに溢れ、意欲満々で、ハイペースでトレーニングを行えるようになった」とマシューズはいっている。

 

 

残念なことに、マンガニエロのようにトレーニングに打ち込み、栄養摂取にも注意を払い、健康や体づくりに熱心に取り組んでいる人でも、常に疲れ果てた状態に追い込まれていたり、体内に毒物が高いレベルで蓄積してしまったり、体力が低下して体が弱くなってしまうということは珍しくはない。ターレイは次のようにいっている。「通常の養鶏法による鶏肉を大量に食べてきて、 自分の体のヒ素レベルがものすごく高いことを知って、愕然としてしまう人を大勢見てきた」(ターレイはまた、体内のヒ素レベルが高いこととテストステロン値が低いことには相関関係があるといっている。そしてヒ素は、体の治癒力を妨げるとにもなる。「体内のヒ素レベルが高いと、ケガをしたときに治りにくくなる」

 

 

つづく