一人一人の体質に合わせた栄養摂取の新たなアプローチ、その2

マッスル・アンド・フィットネス日本版より

 

 

 

血液検査と栄養分析がパフォーマンスアップの可能性を拓くというのは絵空事のような話に思えるかもしれない。だがターレイは、エリートレベルのアスリートや多くのセレブたちを対象に、実際に成果をあげてきた。本誌の表紙を3回飾ったハリウッドの人気俳優、ジョー・マンガニエロも、ターレイのクライアントの一人だ。ターレイのこうした実績が、「誰にも効果をあげる唯一の正しいダイエット法」に対する考えを揺るがし始めているのだ。 マンガニエロの場合、ターレイに依頼した検査によって、健康を左右する非常に重要な結果が判明した。血液検査の結果、これまで知らなかった問題が明らかになったのだ。

 

「テレビシリーズの『トゥルーブラッド』や映画作品数本の撮影が続き、ジョー(マンガニエロ)はこの3年の間ずっと、カメラの前で素晴らしい体を見せるためにトレーニングで追い込み続けていた 」とマンガニエロのトレーナー、ロン・マシューズは話している。たゆみないハードなワークアウトと体を絞り込むダイエットは体に大きな負担をかけ、マンガニエロは絶えず、過度の疲労と戦っていた。「ターレイによると、ジョーは完全な副腎疲労の状態に追い込まれていたという。

 

血液検査の結果は、まるでイラクから帰還したばかりの兵士のようだったといっていた。つまり、長期にわたって非常に大きなストレスを受けてきた人間の状態だったということだ」とマシューズは話している。だが、血液検査でわかったのはそれだけではなかった。「ターレイの話では、私の体はヒ素のレベルがものすごく高かったという。今まで目にしたことがないくらいの高さだといっていた。ヒ素というと、ネズミを殺すために使う毒薬なのに!」とマンガニエロは驚きをかくさない。この原因となったのは、通常の養鶏法で飼育された鶏の肉を、マンガニエロはいつも外食で摂っていたことから、体内に毒物が徐々に蓄積していったのだという。健康や体づくりに人一倍気をつかい、熱心に取り組んできたマンガニエロにとって、ターレイから聞かされたこの話はショック以外のなにものでもなかった。

 

つづく