クモの巣状の下肢静脈瘤

「クモの巣状の下肢静脈瘤(クモの巣状静脈瘤)」は「網目状の下肢静脈瘤」よりも細い血管が浮きあがっています。

 

発症範囲はふくらはぎの内側、ひざなどに起こることが多いのですが、足全体に発生することもあります。

 

正確には「毛細血管拡張症」ですが、見た目は青色や赤色に変色し、さらには紫色に見える紫紅色になり、まるでクモの巣のように目立つためこのように呼ばれています。さらに痛みを伴うこともあります。

 

 

時々間違われますが、皮膚の末梢循環障害による「リベドー(網状皮斑)」と症状が似ています。

 

血流の悪化や酸素の少ない血液が留まることで毛細血管・皮膚に影響が現れて赤紫の網目状になります。

 

なおこの病気の治療法については、網目状下肢静脈瘤と同じく硬化療法が採られる場合もありますが、注射などが難しいほど細い静脈の場合、硬化療法はとれません。クモの巣状に浮き出た静脈を目立たなくする「IPL治療」も採択されます。

 

IPL治療とは血管拡張症のために開発された治療法ですが、下肢静脈瘤へも効果的と考えられています。