側枝型の下肢静脈瘤

 「側枝型の下肢静脈瘤(側枝静脈瘤)」とは先に説明した「伏在型の下肢静脈瘤」が発生している幹ともいえる本幹の血管の枝部に発生するものです。「伏在型の下肢静脈瘤」によって逆流した血液が枝の静脈にも逆流します。そのために「側枝」にも下肢静脈瘤が発生するのです。ですから「側枝型の下肢静脈瘤」が単独で見られることは比較的少なく、大体は本流の「伏在型の下肢静脈瘤」と併発している場合が多いです。

 

ただ、本幹とも言える「伏在型の下肢静脈瘤」を起こしている「伏在静脈」は皮膚の下の深部を通っています。そのため外観からは何も問題がないように見える場合があります。そうすると一見、「側枝型の下肢静脈瘤」が単独で発症しているかのように見えます。

 

しかし原因は深部での「下肢静脈瘤」になりますので、「伏在型の下肢静脈瘤」の治療が必要となります。治療には「レーザー療法」、「高周波カテーテルアブレーション治療」が使用されます。なお、症状によっては「硬化療法」も効果的な場合があります。

 

 

比較的目立たない箇所の症状になりますが、悪化すると生活の質を落としかねないほどひどくなる可能性もあります。下肢静脈瘤は自然治癒することはありえませんので、悪化するまで放置してはいけません。このタイプの治療は「伏在型の下肢静脈瘤」と同様に、「レーザー治療」が主に採用されます。

 

その他は高位結紮術、ストリッピング手術など、症状に合わせて使い分けされます。高位結紮術を用いるケースでは他の療法と併用することが多いです。この療法はやや特殊な形状の静脈瘤に対して行われますが、根治が望めず再発の可能性があります。

 

そのためこの病気では他の療法も同時に行われます。