スーパーフードについて、その2

消化管を健康に保つことに大きな関心が集まっていますが、発酵食品は消化管内の善玉菌を増やす効果を持っています。さらにキャベツなどのように発酵させた野菜には食物繊維も多く含まれ、それによっても善玉菌を増やす効果が得られます。 野菜を発酵させるには、塩水に漬けて蓋をして、温かい部屋に数日おいておけばよいが、その間に食品中の糖を乳酸菌が変化させ、腐敗を防ぐとともに独特の風味と食感が作り出されます。

 

 

 

 代表的な発酵食品にはザワークラウト、キムチ、ヨーグルト、コンブチャ(日本の昆布茶とは別物の発酵飲料)、ケフィアなどがあります。

 

 

 

発酵食品には2重の栄養効果があります。たとえば発酵させたカリフラワー1カップ分には食物繊維、鉄、マグネシウム、リン、ビタミンCKが十分に含まれ、低カロリーで糖質も少ないのです。

 

さらに発酵の過程で作られる善玉菌によって、腸の炎症が抑えられ、乳糖が分解され(腸の不調を招く原因が除かれる)、免疫系の働きが高まるといった効果も得られます。

 

 

 

発酵食品をはじめとするスーパーフードにはこうした優れた効果があります。しかし、それだけを食べていればいいわけではありません。 さまざまな食品を摂ることが重要なのです。スーパーフードというだけで安心して、それさえ食べていればいいと思ってしまう人が少なくありませんが、重要なのは、さまざまな野菜や果物を食べることです。栄養効果の高い単一の食品を食べるよりも、さまざまな食品を摂るバラエティーに富む食生活を送るほうが大きな効果をもたらすことが認められています。食品にはそれぞれ異なる栄養効果があるからなのです。