足の甲が浮腫んでしまうと、指でグッと押すと指の跡がくっきりと残ってしまうほど「パンパンになる」こともあります。
このようになってしまうと窮屈な靴に痛みを感じてスムーズに歩けなくなったりしてしまいます。またふくらはぎも、むくむと脚が太くなって痛みを伴うことがあります。
むくみは私たちの身体をくまなく流れている「血液」と深く関係しており、心臓から送り出された血液は血管を通して必要な酸素や水分、栄養素などを各臓器へ送り届けています。
必要なものを送るだけではなく、各臓器で使用された老廃物や水分なども同じように血管を通して回収され、再び体内を循環していくことになります。
老廃物はやがて体外へ排出されるのですが、水分はそのまま新たな臓器へ再利用されることもあります。
この水分が何らかの原因によって血管にうまく回収されなかったり流れていかないようになると、本来循環すべき水分が一箇所に溜まりやすくなってしまい、むくみとして現れてしまうようになります。
つまり、足が浮腫んでしまう場合はこのような血行不良を起こしている可能性が高いと言えるのです。
普段は血行に問題が無くても、長時間バスや飛行機などに乗ったまま移動したりすると一時的にむくみ症状を発する人も多く、注意が必要です。
このような場合はマッサージなどをして血行を改善させてあげれば症状は緩和されますが、マッサージを十分に行っても症状が変わらない場合は他の病気が原因になっている可能性もあります。
浮腫み度合いが異常に酷かったり、怠さや痛みなどを感じるようになると下肢静脈瘤など重大な病気になっているケースもあるのです。
痛みだけではなく、浮腫みが酷い部分が熱や痒みを持っているように感じたり、頻繁に足がつってしまうといった症状が現れます。
たかがむくみと安易に考えがちですが、このように身体に問題が生じているケースもあるので注意が必要です。