夏は気温とともに体温が上昇しますが、体は発汗によって体温を下げようとします。その汗には水分だけでなく塩分などのミネラルも含まれていて、この両方が失われることで脱水症になります。
水分補給を行う際に、飲み物の選び方や飲み方を間違えると逆効果になる場合もあるので注意しましょう。
下記のような飲み物や飲み方はNGです。
●のどが乾いてから水分補給をする
のどが渇いたと感じた時は、すでに脱水状態です。
のどが渇く前にこまめに摂取しましょう。
*最近になってのどが乾いてから水分補給をすべき、という説も出てきています。
●一度にたくさんの量を飲む
多量の水分を一気に飲むと、胃に負担がかかり、胃痛やだるさの原因になります。一度に飲む量は150~200ccくらいにしましょう。
●甘いジュースや清涼飲料水はダメ
糖分が多く含まれているため、大量に摂取することで血糖値が急激上がります。高血糖の状態が続くと、余分な糖質が尿として排出されるため、脱水状態を引き起こします。
●経口補水液のガブ飲み
経口補水液は、軽度から中等度の脱水状態の場合に体から失われた水分や塩分などを速やかに補給できるように塩分濃度が高めに作られています。脱水状態になっていない人がたくさん飲むと体液のバランスが崩れてしまい、逆効果になってしまう可能性があります。飲みすぎには注意しましょう。
●コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインを含む飲料
カフェインには利尿作用があり、水分が排出されやすくなってしまいます。
●アルコール
アルコールには利尿作用があり、飲んだ以上の水分を尿として体外に排出させてしまうため、脱水症状を引き起こしやすくなってしまいます。
●冷やしすぎる
冷やしすぎたものを飲むと胃の働きが悪くなり、腸
を刺激して下痢の原因にもなります。また腎臓も冷やしてしまうので、注意が必要です。5~15℃くらいが腸で吸収されやすい温度とされています。