腎臓からの3つのサイン

腎臓に関する病が疑われる場合の「3つのサイン」は「尿」「血圧」「むくみ」の3つです。

 

尿の異常

 

腎臓の病の兆候で最も分かりやすいのが尿の異常です。

 

腎臓の機能が悪くなるとフィルターの働きにも支障が出て様々な不要物が含まれたり、いつもとはあきらかに違う色の尿となって排出されます。いつもより「濃い尿」の場合はそれほど問題ありません。汗のかきすぎやビタミン剤を多く飲んだあとはそのような濃い尿になることが多いです。

 

「緑っぽい色の尿・白濁色の尿」の場合は何らかの腎臓の病の可能性があります。

 

たとえば尿に白血球が混在している、腎臓または膀胱内で感性症や炎症が起こっている、ということが考えられます。

 

「赤色の尿・黒い尿」の場合は非常に危険なサインです。

 

尿に血液が混ざっているということになりますから、腎臓や尿道などのどこかで出血している可能性が高くなります。

 

具体的には「急性腎炎」「腎結核」「腎臓ガン」「膀胱炎」などの病が考えられます。

 

尿の臭いにも注意してみましょう。

 

正常な尿の場合はそれほど臭いがなく、あっても少し甘い臭いがします。もし刺激臭のような酸っぱい匂い、鼻にツンとくる臭いがした場合は腎臓の病の可能性があります。

 

 

 

血圧、高血圧

 

血圧の乱れは腎臓の機能の低下から起こることもあります。腎臓と血圧は密接な関係がありますから、もし血圧に異常が出たら腎臓の病を疑う必要もあります。また、たとえ腎臓の病でなくとも別の要因で高血圧になった場合、その高血圧が腎臓に負担をかけ、結果として腎臓の病を発症させてしまうということもあります。

 

腎臓病を発症すると高血圧になりやすく、高血圧になると腎臓に負担がかかり・・・という悪いサイクルに入ってしまいます。高血圧の方は注意してください。

 

 

 

体のむくみ

 

体のどこかにむくみの症状が出た場合も腎臓病のサインとなることがあります。腎臓の働きが悪くなると体内の水分調整が上手くいかなくなり、体の一部分に水分が溜まってむくみが生じやすくなります。

まぶたがむくむ、顔がむくむ、足がむくむ、急に靴が入らなくなった、いつもの服なのにきつい・・・そのような症状が一時的にではなく継続的に出るようなら腎臓の病の可能性も十分にあります。