ストレッチの効果、その3

3つ目のストレッチの効能として「筋の弛緩(リラックス)」が挙げられます。

筋にはミルキングアクションという反応があります。
筋には血管が通っていますが、通っている血管は自分で動く(収縮する)力はないので、周りの筋に頼っています。筋が縮む、伸ばされるというポンプのような動きを繰り返す事によって血液を循環させて心臓へと戻しています。
これを筋ポンプ作用、ミルキングアクションと呼ぶのです。
もしこの筋ポンプ作用が機能しなかった場合、血液がうまく身体を循環することができず、活動が減少し、「むくみ・こり・冷え性」などといった症状につながっていきます。他にも、血液は、栄養を身体の各組織に運ぶという重要な役割がありますから、これがうまくいかなければ、疲れやすくなったり、身体の回復が遅れたりといった問題が起こります。

ここで、活動が低下していたり、縮んでいる筋にストレッチをかけて動かしやすい状態にしておくと、筋ポンプ作用を活性化し、血液循環を促進させることができるのです。
これによって血液が身体にいきわたりやすくなり、身体に溜まっていた老廃物なども循環されて身体の疲労も溜まりにくくなるのです。