ストレッチの効果、その2

2つ目のストレッチの効果は、「筋の長さを整える」ことです。

では、筋の長さが整っているとはどのようなことをいうのでしょうか?
主働筋と拮抗筋を例に考えると、電柱のように立っている一本の骨を、前からは主働筋が、後ろからは拮抗筋が付着していると想定します。主働筋、拮抗筋ともにバランスが整っていて、長さが同じであればこの骨は真っすぐに立つ事ができます。
いわゆる筋のバランスが良い状態です。
逆に、筋のバランスが整っていない状態になった場合、例えば主働筋が硬くて短くなり、拮抗筋がそれに引っ張られるように長くなってしまった場合、真っすぐ立つはずの骨は、真っすぐに立つ事ができずに硬くて短い主働筋の方向に傾いてしまいます。

筋のアンバランスがある場合、骨が傾き関節が正しい位置に収まることができず、背中が丸まってしまう猫背や内股、ガニ股といった不良姿勢となります。
この姿勢で日常生活が続けば、ストレスとなり、コリや痛みの原因となります。
逆に、拮抗関係にある筋のバランスが整えば、姿勢改善や日常生活繰り返しによる身体へのストレス軽減、怪我、痛みの予防も期待できます。