ケトジェニックダイエットに対する賛否

ケトジェニックダイエットに対する反対意見

 

 炭水化物を摂りながらケトーシスの状態をつくり出すことはできないため、ケトジェニックダイエットはかなり制限のきつい食事法ということになります。

 

 ケトジェニックダイエットを始めた最初の段階では、果物や野菜も除くのがベストとされています。炭水化物の摂取量を最小限に抑えて、ケトーシスの状態をできるだけ早くつくり出すようにするということなのです。

 

また、このダイエット法では尿検査が必要になります。試験紙を使って尿を調べ、ケトン体が検出されるかどうかを確認しなければなりません。 さらに、ケトーシスの状態になると、吐く息に特有の匂い(「アセトン臭」といわれる)が感じられることもあります。

 

 

 

賛成意見

 

 このダイエット法では摂取エネルギーの制限がほとんど必要ないので、空腹感に襲われることがありません。また、ケトーシスの状態をつくり出すことができたら、繊維質の野菜(ブロッコリー、ほうれん草などの葉もの野菜)も摂ることができます。 最近、持久性競技のアスリートがケトジェニックダイエットを行うケースが出始めています。長時間におよぶハードな持久競技で、体内の炭水化物が枯渇して体が動かなくなってしまう状態を避けられるためだということです。体内には貯蔵脂肪が十分にあるので、エネルギー源として炭水化物に頼らなくてもいいということです。このことは、コンテスト前のボディビルダーが強度の高いトレーニングを行うためにも有効となる可能性があります。