老化物質 AGE と病気の関係、その2

 心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血

 AGE によって動脈硬化が促進され、動脈硬化によって、命に関わる心筋梗塞や脳卒中などの病気が促進されます。これらの病気とAGE の関係について、次のように説明されています(以下、『「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない』より)。

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AGE RAGE のタッグが引き起こす血管壁の炎症こそが、動脈硬化の真の原因であり、老化に拍車をかける一大要因になっているわけです。 では、この動脈硬化によってどんな病気が引き起こされるのか。

まず、心臓の血管において動脈硬化が進むと、心筋梗塞や狭心症が起こりやすくなります。

簡単に言えば、心臓に栄養を送っている冠動脈の内腔が狭くなってきて、詰まりかけた状態で起こるのが狭心症、完全に詰まってしまった状態になるのが心筋梗塞です。心筋梗塞になると、詰まった部分より先の部分の心臓に栄養が届かなくなるため、放っておくと心筋が壊死してしまいます。一刻も早く治療をしないと、死につながってしまうのです。

 

 また、脳の血管において動脈硬化が進むと、脳梗塞や脳出血が起こりやすくなります。脳梗塞は血管が詰まったことによって起こり、脳出血は血管に出血が生じたことによって起こります(この両者を合わせて脳卒中と呼びます)。これらの場合も、すみやかに治療を施さないと、重大な障害が残ったり、命が危ぶまれたりすることが多くなります。

 

心臓や脳に栄養を送り届けている太い血管は、言ってみれば、生命維持に不可欠のライフラインのようなもの。これを断たれてしまったら、私たち人間は到底生きられないのです。これらの血管において動脈硬化の進行を許してしまうことは、いつ爆発するか分からない爆弾を抱えているようなものといっていいでしょう。

その物騒な爆弾を仕掛けたのも、元はと言えばAGE の仕業。糖化を防ぐことは、AGEという爆弾魔を遠ざけ、「動脈硬化による怖い病気」 から自分の命を守ることにもつながるのです。

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