特に糖類が悪い

 

世界保健機関(WHO)は糖類摂取量を総エネルギー量の 5% 以下にすることを目標にすべきだと発表しました。肥満や糖尿病やがんや虫歯など様々な疾患が近年増えているのは、糖類摂取量の増加が原因であることが多くの疫学研究で明らかになったからです。

 

 

「糖類」というのは、グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの単糖類と、蔗糖(グルコースとフルクトースが結合)などの二糖類が含まれます。これらは食品に添加されているだけでなく蜂蜜や果物にも多く含まれています。 健康に良いとされている果物ですが、例えばリンゴ1個(可食部約 300g)には約 40g、バナナ1本(可食部約 100g)には約 15g の糖類が含まれています。基本的にアボガド以外の果物の摂取は最小限に抑えるべきです。

 

 

糖類の摂取量を成人で1日 25g 以下に制限するということは、リンゴ 1 個やバナナ 2 本でこの基準量を超えてしまいます。

 

米や小麦などの穀物にはデンプンとして糖質が含まれています。糖類(単糖類と二糖類)にデンプンなど体内で分解されてカロリーになる多糖類(単糖が多数結合したもの)を加えたものを糖質と言います。糖質と食物繊維を加えたものが炭水化物です。