核酸と痛風の関係

 

核酸を構成する成分の1つにプリン体があります。

プリン体はよく痛風の原因になると言われています。

しかし、それはどうやら間違いのようです。


通風とは、尿酸が結晶となって関節にたまることで、激烈な痛みを発生させる関節炎の一種です。

尿酸というのは余分なプリン体やタンパク質の代謝により
作られた最終処分物質で、尿から排泄されるものです。

しかし、尿酸は血中に存在してる物質で、抗酸化力が強い、といった特徴があります。

 

従って血中の尿酸濃度は、ある程度高い方が良いのです。

しかし多くなりすぎると高尿酸血症になって、尿酸の結晶が多く作られるようになり、通風を発症することがあります。

このような理由からプリン体核酸を多く含む食品を食べると痛風になると考えられていました。

しかし、痛風になる主な原因は「体質による」、ということがわかってきています。

よって核酸を多く含む食品をたくさん摂ったとしても痛風になる、ということにはならないようです。