核酸について

核酸は、長い間ほとんど注目されなかった栄養素です。

 

従来の栄養学では、核酸は体内で他の栄養素から必要量を合成できるので、特に食物から摂る必要はないとか、摂りすぎは痛風の原因となると考えられてきたからです。

 

 

ところが、1976年にアメリカのDr.ベンジャミン・フランクが自らの臨床経験によって核酸食の必要性を指摘、自らの患者たちに核酸食を多く食べさせたところ、老化防止や病気の改善に大きな効果があったのです

その後、日本でも小越博士(高知医大・外科)らが、通常の食事を摂れない術後患者に、点滴の中に核酸成分を入れて投与したところ、腸壁の萎縮や免疫力の低下を防げることを発見しました。

 

 

これらの研究は、人間の健康にとって核酸はデノボ合成だけでは足りず、食物からも積極的に摂る必要があることを明らかにしました。

 

 

そのほか、ここ十数年間に行われた多くの研究の結果、さらには痛風の原因とならないことが判明したことも加わり、一挙に核酸の栄養学的価値が見直され、現在では「第七の栄養素」といわれるまでに、その必要性が認められてきたのです。