老化と向き合うには潔さと覚悟が必要

老化による能力低下が及ぼす危険性は運転だけではありませんが、運転には「殺人犯」になる恐れが潜んでいます。

 

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高速逆走、認知衰え6割「判定」後も運転続け

 

全国の高速道路で昨年に起きた75歳以上のドライバーによる逆走122件のうち63・1%が、運転免許更新時の認知機能検査で認知症や認知機能の低下のおそれがあると判定されていたことが警察庁の調査でわかった。

 現行の道路交通法では免許取り消しにならず、そのまま運転を続け、逆走を起こしたという。認知機能の衰えが、危険な運転につながっている実態が改めて浮き彫りになった。

 

「家に帰る道がわからなくなった」。今年2月9日夜、香川県と愛媛県にまたがる高松自動車道を少なくとも80キロにわたって逆走を続けた男性(82)は、香川県警にこう話した。

 男性はインターチェンジ(IC)で反対車線から進入し、対向車と接触するなど2件の事故を起こし、約2時間半後に県警に保護された。県警が後日、再度事情を聞こうとしたところ、事故直後のやり取りさえ忘れていた。男性はその後、病院で認知症と診断された。

 

 

こういったニュースが毎日のように報道されます。でも、実情は野放し状態の日本。

 

認知症と診断された場合は、絶対運転させてはいけません。認知症でなくても、高齢者は運転してはいけない。勿論、高齢者でなくても、運転してはいけない人はいます。しかし、割合からすれば圧倒的に高齢者が多いのが現実です。

 

免許強制返上制度を一日も早く実施してほしい!

 

「免許返上」と言うと、ネガティブな印象しかありませんが、実際は良いことの方が多いのです。免許を返上して、車と離縁すれば:

 

1.     経済的に楽になる

2.     環境にやさしくしなる

3.     嫌でも歩かなければいけなくなるので、良い運動になる

4.     殺人犯になる危険性がなくなる。

 

といったメリットがあるのです。

 

さらに例えば 75 歳以上のドライバーが運転しなくなれば、交通量も減り、渋滞も少しは緩和されるでしょう。災害時に車で逃げようとするアホなエゴイストの数も減るでしょう。

 

それと自動運転システムですが、これは認知症をカバーするシステムではありません。あくまでも運転を支援するものであり、またシステム自体も誤作動する危険性もあり、全面的に信頼できるものではありません。

 

 

我々は必ず老化します。そして他人に迷惑をかけないためにも老化に対処する必要があります。そのためには「潔さと覚悟」が必要となってきます。