体内には AGE を処理する機能が備わっています。
それは白血球の 1 つであるマクロファージによるもので、AGE を食べて処理してくれます。
しかし、マクロファージは AGE と同時にコラーゲンの一部も食べてしまうのでコラーゲンを修復する TGF-8 という因子を放出します。するとコラーゲンが過剰に作られ、密集しすぎることで硬化して弾力が失われ、逆にコラーゲンの機能が失われやすくなると言われています。
また、血管のコラーゲンに AGE が蓄積すると血管内にコレステロールがたまりやすくなります。たまったコレステロールを処理するためにマクロファージがやってきますが、マクロファージが食べたコレステロールは粥状になり、いわゆる「プラーク」として残ります。やがてプラークが破れて血管壁が傷つくと血小板がやってきて修復作業に入るため、血栓ができます。これが動脈硬化の始まりです。
このように AGE を完全に処理することは残念ながら出来ないようです。
従ってAGE による老化を抑えるには、体内に AGE を作らないことが大切になってくると言えるでしょう。
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