活性酸素について(その2)

 

フリーラジカルの代表的なものが「活性酸素」です。活性酸素は紫外線などの光によって発生するものと、呼吸によって消費する酸素から生まれるものがあります。

 

 

呼吸による活性酸素の発生源は、細胞内のエネルギー(ATP)産生工場「ミトコンドリア」です。体内に取り込まれた酸素は全身の細胞へと運ばれ、エネルギー代謝を行うための材料として使われます。しかし、その中の約2%がエネルギー代謝の過程で異質な酸素に変化してしまいます。この酸素は電子の数が1つ半端で不安定な状態なので、電子の状態を安定させようと正常な細胞から電子を奪おうとします。

 

このような活性が高い酸素を活性酸素といいます。活性酸素から電子を奪われた細胞は正常な活動ができなくなり、やがて死滅します。これが老化の原因になります。

 

このように活性酸素はミトコンドリアから発生し、徐々に力を強化しながら、細胞や血管そして遺伝子を攻撃していきます。つづく