活性酸素について

 

有酸素運動、無酸素運動に拘わらず、ハードなトレーニングは健康に良くない、と言われます。その原因のひとつが「酸化」です。酸化反応とは酸素による化学反応だけではありません。「原子」や「分子(原子の結合体)」がもつ「電子」が奪われる化学反応もすべて酸化反応と呼ばれます。

 

 

 

あらゆる物質を構成する最小単位が原子です(これは間違いである、という説もあります)。原子は原子核を中心に、その周りを電子が回っている構造をしています。通常、電子は1つの軌道に2個ずつペアになっているときに安定しています。しかし、何かの要因で電子が1個奪われると、その物質は酸化されたことになります。

 

 

 

このように電子が1個しかなく、ペアを組めない電子を持つ原子や分子を「フリーラジカル」と呼んでいます。「フリーラジカル」は電子を奪われて生成されることもあれば、電子を受け取って生成されることもあります。

 

フリーラジカルは不安定で反応性が高いので、他の原子や分子とすぐに反応し、電子を奪って安定しようとします。電子を奪われ酸化された原子や分子は、自分もフリーラジカルとなり、他の分子を酸化させようとすることがあります。

 

 

 

このようにして酸化反応は次々に連鎖して起こることがあります。この酸化作用がフリーラジカルの大きな特徴です。